Engagement

エンゲージメントアナリティクス

Matomoのエンゲージメントアナリティクスを利用して
どのようなコンテンツがロイヤルティを生むかを理解します

エンゲージメントの測定のために単純にページビューをトラッキングする時代は終わりました。現在は、積み重ねたデータに基づいて効果的な判断ができるように知見を提供するエンゲージメントアナリティクスの時代です。

Webサイト訪問者のエンゲージメントが重要である理由

お客様がお客様の顧客のジャーニーにおいてコンテンツと関連して役割を果たすものを有している場合、エンゲージメントの測定は不可欠です。Webサイトによっては、Webサイト全体の魅力度を理解することが重視される場合もあれば、ブログまたは電子ニュースレター、ソーシャルメディアチャネル、申込みページが重視される場合もあります。

より大きく仕組みを概観すると、エンゲージメントとはお客様のWebサイトの基礎となるものです。購買者ジャーニーのすべての側面にお客様のWebサイト訪問者に関わってもらう必要があります。売上貢献度の高いオーディエンス層を集客しようとするにせよ、コンバージョンに結びつけるにせよ、確立しようとしているにせよ、お客様は、お客様のコンテンツがそれらの顧客の関心を失わないように、購買またはコンバージョンの方向へ進ませられるようにまたは得意顧客となってもらえるように最適化されていることを確認している必要があります。

Webアナリティクスを利用してお客様のWebサイト上のエンゲージメントを増やす方法

Webアナリティクスツールを利用すれば、Webサイトに強い印象を残すことができるでしょう。お客様のWebサイトとコンテンツがどの程度効果的に機能しているかが分かる行動パターンを明らかにすることにより、顧客がお客様のWebサイトとどのように関わっているかを理解します。この知見を利用することで、お客様はお客様のコンテンツや戦略を再評価・調整・最適化できます。顧客の関わりが深いほど、顧客をあらかじめ設定したジャーニーに導ける可能性が高くなり、その結果コンバージョンが高まり、お客様のビジネスにおいて設定した目標に到達できやすくなります。

お客様は、お客様のWebサイト訪問者が引き付けられずにはいられないより魅力的なコンテンツを最終的に配信できるようにするには、何が正しく、何が間違っているかを理解する必要があります。Matomoの使いやすい機能を利用してエンゲージメントを高める方法を知ってください。

ヒートマップ

お客様のWebサイト訪問者がお客様のビジネスの成功に影響するもっとも重要なWebページと実際にどのように関わっているかを簡単に把握します。ヒートマップは、お客様のWebサイト訪問者がどこをクリックしようとし、どのようにマウスを動かし、各ページ上でどこまでスクロールしたかを視覚的に表示してくれます。
お客様は重要な指標を詳細に調べるために時間を無駄にすることもなく、お客様のWebサイト訪問者がお客様のWebサイトとどのように関わっているかを理解するにあたり、様々な表のデータを取りまとめ駆使しなければならないと心配する必要もありません。ヒートマップを利用すれば、お客様のユーザーがどこに関心を持っているか、どこが問題か、どのコンテンツの利用価値が低いか、お客様のコンテンツはどの程度魅力的に捉えられているか、が簡単かつ迅速に分かります。従来のレポートでは得られなかった知見を得ましょう。

ヒートマップを利用してエンゲージメントを向上させる方法

顧客が実際に利用しているコンテンツはどれか、およびどのようにそれらのコンテンツと関わっているかを把握し、お客様が顧客に読み、見てほしいもっとも重要な情報がWebページ上に的確に配置されていることを確認します。例えば、Webサイト訪問者が画像ばかり見ていて、お客様が顧客に行動を起こさせるために用意した残りのコピー文言の部分をスクロールして読もうとしていないことを把握します。

A/Bテスト

コンテンツをランディングページのどこに配置するか、同僚と議論になったことはないですか?またはCTAをどうするべきかを議論し、最良の判断を下したと推測で判断したことはありませんか?実際には、テストをしてみないとどれがもっとも効果的で(どれが効果的でないか)は分かりません。A/Bテストを行うことで、お客様は判断に伴うリスクを軽減し、どうすればWebサイト訪問者が良い反応をするかをテストすることができます。

A/Bテストでエンゲージメントを向上させる方法

とにかくテストすることに尽きます。どのコンテンツがお客様のWebサイト訪問者をコンバージョンに結びつけ、どれがそうでないのかを知るのには、テストをすることが確かな方法です。

ビヘイビア機能

この機能を利用すれば、お客様のWebサイト訪問者がお客様のコンテンツにどのような反応を示しているかが分かります。その情報は、Webサイト検索やダウンロード、イベント、コンテンツインタラクションなどの機能から知見を引き出すことによって収集されます。
このセクションは、次のような疑問への答えを提示することが目的です:顧客はどのページを閲覧すればよいかが分かるか?顧客がお客様のWebサイトを訪問した場合にお客様が顧客にどのような行動を期待するか?

Matomoにおいてビヘイビア機能を利用してエンゲージメントを向上させる主要な要素5つ

ビヘイビア→ページ

お客様のユーザーがどのページと関わっているか、お客様のビジネスへの貢献度の低いページはどれかを完全に把握し、どのようなページがWebサイト訪問の入口や出口となっているかを知ります。重要なコンテンツがトラフィックをあまり生んでいない場合は、そのコンテンツをもっと見られる場所に移動させる必要があります。重要な部分に対して時間を割き、お客様のユーザーと関わるコンテンツに注力し、最終的にそのようなコンテンツがWebサイト訪問者を顧客へと転換させていることを確認します。

ビヘイビア→Webサイト検索

Webサイト検索を利用すれば、顧客がお客様のWebサイトに内蔵されている検索エンジンをどのように利用しているかをトラッキングできます。以下の事項を確認できます。

  • お客様のWebサイトの内部検索において使用された検索キーワード
  • それらのキーワードのうち、どのキーワードの検索結果が表示できなかったか(お客様のWebサイト訪問者がどのようなコンテンツを探し、見つけられなかったか)
  • Webサイト訪問者が検索をしたすぐ後にどのページを訪問したか
  • Webサイト訪問者がどのような検索カテゴリを使用したか(お客様のWebサイトが検索カテゴリを導入している場合)
ビヘイビア→ダウンロード履歴

ユーザーはどのようなものをダウンロードしたいと思っているでしょうか?ダウンロード対象としては、pdfファイルまたはzipファイル、電子書籍、インフォグラフィック、その他の無料/有料のリソースが考えられます。例えば、教育機関に勤務しており、生徒向けに重要な情報パックを作成し、pdf形式でオンライン利用を可能にしている場合などを想定すると良いでしょう。ダウンロード数が増えれば、生徒らがそのpdfファイルを見つけ、それらをダウンロードする必要性を実感しているということです。ダウンロードされていない場合は、その情報パックが見つけられていないことを意味し、これは問題です。

ビヘイビア→イベント

イベントのトラッキングは、お客様のユーザーがお客様のWebサイトコンテンツとどのように関わっているかを測定する非常に有益な方法です。これは単にページビューまたはダウンロード履歴を把握するということではありません。

この機能が効果的に利用された例を紹介します。当社顧客のCatalystの例が分かりやすいでしょう。Catalyst社は、顧客がある特定のページ上で利用できるすべての情報を実際に得られているかを確認するためにアコーディオン(ユーザーがクリック・ホバーすることで開いたり閉じたりするコンテンツ領域)のユーザーインタラクションを把握・測定したいと考えていました。同社は、どのアコーディオンが開かれていたかを記録するイベントを作成し、他のユーザーインタラクションに対してもイベントを作成することにより、どのコンテンツがもっともエンゲージメントが高く、どれがもっとも低いかを把握することができました。Webサイト訪問者がWebサイトをどのように利用したかを把握できれば、Webサイトを最適化し、顧客が欲している重要な情報を得られるようにすることが可能です。

ビヘイビア→コンテンツインタラクション

コンテンツトラッキングにより、お客様はお客様のWebページのコンテンツ内におけるインタラクションをトラッキングできます。お客様のページビューや直帰率、お客様がコンテンツを配置しているページ上で費やした平均時間以外も把握しましょう。それらの指標以外に、マウスのクリックまたは画面のスクロール、ホバリングの動作に基づいてコンテンツとのインタラクション率を分析し、お客間のユーザーがどの程度Webサイトに関わっているかを正確に把握できます。インタラクション率が低い場合は、より素早くユーザーの関心を引き付けられるようにページのレイアウトを再構成する必要があります。別の領域にもっと画像を増やすまたはバナー広告の位置を変えることにより、インタラクションを高めることができるでしょう。

メディアアナリティクス

この機能を利用すれば、お客様はWebサイト訪問者がお客様の動画または音声コンテンツとどのように関わっているか、訪問者からお客様が望むコンバージョンが得られているかが分かります。以下の事項をトラッキングします。

  • メディアの再生回数および顧客がページのどの部分を見ているか
  • 完了率
  • 時間軸で見たお客様のメディアの消費
  • 特定の期間にどのメディアが消費されたか
  • どこからお客様のユーザーがお客様のコンテンツを閲覧したか

メディアアナリティクスを利用してエンゲージメントを高める方法

これらの指標により、お客様はオーディエンスが、お客様のコンテンツとの関わりにおいてどのように振舞っているかが概観できます。お客様のメディアコンテンツがどの程度人気があるか、メディアコンテンツがどの程度魅力的か、コンテンツがもっとも閲覧された曜日はいつかなどの知見を提供してくれるので、お客様はコンテンツ戦略をそれに応じて調整し、顧客が本当に興味深いと感じ、視聴するコンテンツを制作することができます。

Matomoの例

当社が当社の動画がどの程度効果を上げているかを把握するために当社のWebサイト上で特徴的な動画指標を利用してみたところ、獲得動画の視聴完了率が95%にも上ることが分かりました。この動画は大半の動画よりも長い動画でしたが、統計的に見てずば抜けてもっとも高いエンゲージメントとなりました。メディアアナリティクスを利用してもっとも効果を上げている、もしくはもっとも効果の低い動画に関する知見を得ることにより、当社はより効果的なリソースの配分を行うための有益な情報を得られたことになり、今後は、視聴してもらえる動画をもっと制作することができるでしょう。

トランジション

この機能は、Webページへの訪問や訪問後にどのようなWebサイトに移動したかに関するWebサイト訪問者の行動パターンを視覚化します。トランジションは、各Webページのエンゲージメントについて、また、コンテンツが顧客をお客様が訪問させたいページに誘導できたか否かを把握させてくれます。

この機能を利用すれば、お客様はユーザーがたどった道筋がよく理解できます。Webサイト訪問者はお客様のコンテンツを特定の1つのチャネルから見つけていると思われがちですが、実際にはユーザーは思いもよらない他のチャネルから訪問していることもあることを理解できます。トランジションを利用すれば、外部Webサイトからの新たなビジネスチャンスを見つけ、活用することができるかもしれません。

トランジションを利用してエンゲージメントを高める方法

ユーザーがどこで興味を失い他のWebサイトへ移ってしまっていると思われるか、およびクリックスルーをコンバージョンへ転換するチャンスを提供しているWebサイトがどのようなWebサイトかを明確に把握します。

カスタムレポート

お客様が必要とする知見を得るには、200以上のディメンションや指標、様々な可視化オプションからお好みのものを選択できます。これらの指標を利用すれば、データを非常に簡単に理解し、お客様は必要な知見を即座に得て開発者がいなくても迅速な成果に結びつけることができます。

カスタムレポートを利用してエンゲージメントを向上させる方法

カスタムレポートを設定し、1日のうちのどの時間帯または週のうちどの曜日に顧客がお客様のコンテンツを訪問しているかを把握することにより、コンテンツがいつ閲覧されているかを確認する、およびユーザーがどのように関わっているかを知ることが可能です。例えば、どの曜日のいつの時間帯にお客様の顧客のコンバージョンがもっとも高くなったか知りたいと考えるかもしれません。これらの指標を理解すれば、お客様のWebサイト訪問者のコンバージョンが特定の日時に高まるということを知ったうえで、ブログ投稿またはペイ・パー・クリック広告、電子DM、ソーシャルメディア投稿を実施するために最適な時間を理解することができます。

他の重要な指標

エクスペリエンスやエンゲージメントが優れているか否かは、お客様の読者または閲覧者、視聴者が繰り返し何度もWebサイトを訪問したいと思うかどうかで分かります。

どの指標を利用するのが「最適か」を判断するのは難しいため、お客様はどうしたいか、Webサイトを利用して何がしたいのかをよく自問自答する必要があります。ユーザーにどのような行動を取って欲しいか、またはどのような購買者ジャーニーを取って欲しいかを考えましょう。

まずどこから考えていけばよいかについては、以下を参考にしてください。

  • 直帰率―高い直帰率が示すことは、顧客が欲するものを見つけられず、アクションを取らずにWebサイトを去ってしまったということを意味するため、望ましくありません。(顧客がWebサイトから直帰してしまう理由を理解するためのテストを行い、変更すべきところはどこかを理解すれば、ここには大きなチャンスが潜んでいます。)
  • Webサイト滞在時間―Webサイト上に長く滞在していることは、顧客がお客様のWebサイトを閲覧したり、利用したり、関係性を持って時間を費やしたりしているということを表すため、通常は良いといえます。
  • Webサイト訪問の頻度―顧客はどの程度の頻度でお客様のWebサイト上のコンテンツを利用するために再訪しているでしょうか?Webサイト訪問者が度々再訪してくる確率が高いほど、顧客がお客様のコンテンツを利用しているということを示しています。
  • セッションの長さ/セッションの平均的な時間―Webサイト上における各セッションにおいてユーザーが費やす時間
  • セッションごとの利用ページ数―これは、Webサイト訪問者がWebサイトの内容に満足し、お客様のビジネスについてもっと知りたいと考えていることを意味するため、エンゲージメントを見る上で非常に有益な指標です。
重要事項

お客様のWebサイト訪問者が購買者ジャーニーのどの段階にいる場合でも、お客様はエンゲージメントを得られるようにコンテンツを最適化し、Webサイト訪問者がお客様のWebサイト上で長く滞在しやすいようにする必要があります。

「アナリティクスツールによる計測開始から29分(最大)のセッションが完了するまでは、1人のWebサイト訪問者による1回のWebサイト訪問が成功であるか、失敗であるかは分かりません。1回のWebサイト訪問は「それが最後」ではなく、継続的な体験となることで両者が得をする結果を生むためのものです。」-Avinash Kaushik

お客様がエンゲージメントを分析・測定するにあたり、万人に適したツールがないことはご承知の通りですが、ツールキットには複数の機能が備わっているため、お客様はお客様のビジネスとWebサイトを成功に導く上で重要となる指標を試し、把握するために必要なものをすべて持っているといえます。

同時に、こうしてWebサイト訪問者がより多くのコンテンツを利用するように少し促すことで、購買につながり、またはコンバージョンを高め、得意客を増やすことになります。顧客は後々より魅力的なWebサイトエクスペリエンスを得られ、お客様は、Webサイト訪問者/顧客に満足してもらい、繰り返しWebサイトに足を運んでもらえるのです。

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